世界最悪の渋滞 - 大雨+新車販売台数増加=近年最大の大渋滞
インドネシアでは毎年10月後半から4月前半にかけて降水量が圧倒的に増える、雨期が来る。インドネシアでは5年に一度大洪水が起こると言われている。2002年、2007年と来たので、2012年の1月あたり危ないと言われていたが、今年はこなかったのでそろそろまた大洪水が起こるのではないかと考えられている。(もちろん中規模の洪水はところどころでおこっている)。
そんな中、先週末、21日、22日、23日のこと。集中的豪雨が発生し、自動車増加によってひどくなっている渋滞が、さらにひどいものとなった。身の回りにいるインドネシアに住んで長い人々も認める、近年最大級の渋滞であった。
雨の規模自体は五年に一度の大洪水に及ぶべくもないが、近年急激に増加している自動車数の増加に伴う道路の渋滞状況が影響し、大渋滞を引き起こした形となった。
弊社じゃかるた新聞を含むインドネシアの各新聞が、この渋滞を報じた。以下その写真と記事をアップする。
KOMPAS/12月22日(土)一面
金曜日の大渋滞の様子。一台の車が中央分離帯を乗り越えていく様子を映した写真。こんなのありかよ、と思うけどありえないことが結構頻繁に起こるのがインドネシアクオリティ。
KONTAN/12月22日(土)一面
上のKOMPASと同じ場面を撮ったのかと思いきや、よく見ると違う車。つまり、一日に何回も同じことが起こっているということだ。
RAKYAT MERDEKA/12月22日(土)一面
反対車線ががらがらなのに、南に向かう車線が完全に麻痺している。帰宅ラッシュ+雨の最悪コンボ。
JAKARTA RAYA/12月22日(土)一面
帰宅ラッシュが暗くなるまで続いた。
じゃかるた新聞/12月24日(月)1面
土曜日に降った大雨の様子。この日は事務所で作業をしていて、夕方頃に帰ろうとしたところ、事務所ビルの前がにわかに洪水状態になっていて、しばらく帰れなかった。
KORAN TENPO/12月23日(日)一面
上の写真に続き、土曜日に降った大雨の様子。
INDOPOS/12月23日(日)一面
上の写真に続き、土曜日に降った大雨の様子。
本来は雨期でもスコールのような強い雨が降り、短時間でやむ。ところがここ最近の雨は強い雨が長く降る傾向にあり、これが洪水に繋がるのかなという気がしている。
大雨が降らなくても渋滞は日に日にひどくなっている。この渋滞に愚痴りたくなる気持ちもあるが、この渋滞を引き起こしている自動車販売数増加のうち9割以上は日本車だ。インドネシアで働く日本人のうち、多くを占めるのが大手二輪四輪メーカーとその下請け産業だ。そしてじゃかるた新聞を含む、その日本人向けのサービス業。つまりインドネシア人が日本車を買ってくれるから飯を食えている人たちが多いので、公然と文句を言うのははばかられる。
が、それにしてもひどい渋滞。早く鉄道やモノレールの完成しないかな。