ジャカルタのふろしき。

新卒でインドネシアはジャカルタに流れ着いて2年。日々生活で感じたこと、海外から日本を見て 思ったことなどを綴るブログ。最近JKT48にハマったため、関連の話題多めでお送りしてます。

英語を話せるということはそれ以上でも以下でもない

ただ単に英語を話せるということはそれ以上でも以下でもない、という実も蓋もない話。
以下の話をふと思い出したので、まとめてみた。

ジャカルタ在住の日本人が集まるバスケットのチームがあって、一年に二回海外遠征をしている。昨年シンガポールに行った際、チームの先輩と二人で帰りの便に乗り遅れたときの話。

僕のミスで時間を間違え、飛行機を乗り過ごす。ぼくもその先輩も旅行慣れしておらず、勝手が全く分からない。
僕の仕事上のお客さんでもあり、ある業界のスペシャリストである先輩は多忙を極める方だったので、ただただ申し訳なくてテンパった。ジャカルタの日経製造業に悪影響を及ぼしてしまうかもしれない。

僕の行動は、各チケットカウンターの人に、「今日の夜の便に空きはないか」とただ尋ねるだけだった。そのときは三連休の最後の日曜日の夜遅くで、空きがあるはずがない。各航空会社のカウンターで一通り断られて退散した後で、他にも聞く必要のある事柄に気付き、「明日の朝ならどうか」「値段はいくらか」と、2度3度各カウンターに聞きにいく始末。効率悪いったらありゃしない。しかもカウンターを訪れて、クローズの看板が出ている場合、すごすごと退散していた。

それに引き換えその先輩は英語が苦手にも拘らず、もう閉まっているというカウンターにもしつこく喰らいつき、貴重な情報を次々と集める。ぼくが英語で話し、けんもほろろに追い返された相手から情報を引き出して「マレー人系の人は、インドネシア語で話すと親切に教えてくれるわ」とにっこり。インドネシア語も片言なのにすごい。フライト掲示板を隅までチェックして、このエアラインではどうか、などといいながらネットで値段と時間を調べ上げる。

こんな局面では、英語が話せるからといってピンチを打開できるわけではない。カウンターの人と話す際に、ただほんの少し便利なだけ。尋ねるべき事を把握していれば、身振り手振り+片言で完全に事足りる。

先輩の情報収集のおかげで、結果的に元々とっていたチケットを使って、振替えというかたちで安く飛行機に乗れることがわかった。二席だけなら十中八九空きが出るはずなので、翌朝にカウンターにきてくださいとのことだった。翌朝5時からカウンターの前で待っていたところ、無事搭乗することができた。旅慣れている人にとっては当たり前のことらしいけど、知らなかったのでかなり焦った。

要するに英語話せたとしても使えないやつは使えないし、英語話せなくても使えるやつは使える。という実も蓋もない話。

要するに英語ができることと、仕事ができることは全然関係ないよ、という話。
英語できるけど能力低いやつ育てるよりかは、英語できないけど能力ある(仕事できるやつ)の方が絶対に使える。仕事できるやつは語学習得するのも割と早いじゃないだろうか。とこの一件を通して思った。

能力高いけどプライドが高すぎる人は外国語学習向いてないので、その限りではないけど。
僕の考える外国語学習に必要なことはこのエントリにまとめたので、興味ある方はぜひ。↓
JKT48仲川遙香に見るコミュニケーション力upのコツ